胎児の記憶のある子どどもがいることは、一般に知られています。私のところに来た子供の中にもいたし、親しいママの子の中にもいました。
偶々二人とも帝王切開で生まれた子で、「ナイフや包丁が突き刺さった。それからとっても眩しかった。」と言い、その他にも手術台の無影灯を記憶している子もいました。
このように胎児の記憶が鮮明でそれらを語る子がいるということは、ママが心地よく音楽を楽しめば、胎児もプカプカ羊水の中でそれを楽しんでいると考えられます。いわゆる胎教と言うことになるのでしょうが、教育まで行かなくとも、リラックスして音楽を楽しむのは、母子の心に与える影響はとても大きいと思います。
私が経験した生徒の中で最も幼い生徒は、一歳半の時に来た子です。赤ちゃんと言える年齢ですが、暫くはママやパパと一緒にセッションを行いました。人見知りが激しく親から離れないのではないかと心配した親御さんでしたが、ある時期にあっという間に離れることができました。今は大きくなりサッカーに興じています。既に私のところは終わりましたが、近所の公園で学校帰りの彼に会った時は、「暫くです。」と、きちんと挨拶をしていました。
様々な恐ろしい事件が起こる昨今、情操教育をもっと大切にする必要があるのではないでしょうか?何も音楽に限らないかもしれませんが、子どもたちが心豊かに育ち、人を思いやる気持ちを育んでいってほしいです。