ソナタやソナチネは、あらゆる要素が入っていてとても勉強になりますが、今どきの子はこれらを集中して練習を続けるのが難しいです。特に全曲となると、急・緩・急が基本となる長い1曲となり、3楽章まで到達するのは難しいです。

私が学生の頃から教えていた生徒は、多くのソナチネからソナタへ移行し、その他にはバッハも平均律に至る道もあり、趣味の生徒でもこれらを当たり前のように教えていましたが、今の生徒にはとても無理です。生徒たちのピアノを弾く能力が劣っているわけではないのに、では一体何が最も足りない面なのか?

それは先ず忙し過ぎること・コツコツ努力することに価値を見いださない・情操教育という言葉が死語になってしまった現在、ピアノを熱心に練習する意味を見いだせない・ピアノを習う経済的余裕がない・ピアノにお金をかけるぐらいなら、就職にいい条件の学校に入れることに価値を見出している。

まあざっと考えてもこういった理由が思い浮かびますが、ピアノが趣味であるにせよ、真面目にレッスンに通い練習する子どもたちが少なくなりました。そんな中でも、少ないながら私のところに来ている生徒たちは、時間を作って練習をしてきています。

特に今日来た高校1年生の生徒は、気合いを入れてハイドンのソナタを練習しています。今までやって来たロマン派の綺麗で楽しい小曲と異なり、1楽章だけでも数ページに及び、初めは腰が引けていましたが、この曲を弾けるようになったらとても力がつくから、夏休みの間しっかり練習しようねと言うとそれ以来、気合いが入ってきました。まだ終わりまで譜読みはできていませんが、教えたことは身についてきています。夏休み中には譜読みは完成しそうです。

もう一人の高校生はソナタではありませんが、ぶっちぎりの難しい曲に挑戦中です。この生徒は新たな目標ができ、ピアノ練習にも勢いが出てきました。楽しみです!