ピアノを障がいのある子に教える場合、ある程度弾けるようになった時に、リズムと発想記号を教えることに専念します。

リズムは勿論、最初からとれなければ曲としてまとまりませんが、それぞれの拍に音があればそんなに困難ではありません。

曲が進んで行った時に、シンコペーションや三連音譜と16分音譜の4つを同時に弾くなど、リズムが多様化していきます。

発想記号の理解は、特に人の気持ちを理解するのが苦手な自閉症の場合、最も困難な壁にぶつかります。
しかしこれも、比較することで言葉と共に音で理解させることが可能で、身体的にも優しさや激しさなどを教えています。

強弱も然りですが、デクレッシェンドを弱くしていくと同時に、何度言っても遅くしてしまう子がいて、この例はまだクリアしておらず、苦慮しています。

時間はかかるかも知れませんが。一つ一つ課題をクリアしていけば、健常児と変わらない演奏が出来るようになります。