自閉症児のピアノレッスンは、軌道に乗るまでは時には困難を極めますが、いったん軌道に乗ると彼らの持ち味が出て、スムーズに上達していきます。
持ち味の一つに、耳がとてもいいことがあげられます。発想記号の理解が及ばなくとも、私が弾いた音を再現することができるし、ルーティーンが得意なので、毎日よく練習をしてきます。
この持ち味が発揮されるにはある程度の譜読みができることや、指が左右自由に動くようになってからですが、そうなってからは練習を積んでくるようになります。
いま一人の生徒がもう少しのところまで来ています。楽譜がもう少し読めるようになれば1人の練習が可能になり、ピアノを弾くのが楽しみの一つになるのではと思っています。まあ、焦らずゆっくり楽しむことでしょうか。