小さい子にピアノ練習をさせるのは、それなりに大変です。

自分も経験しているので、多くの理解及ぶところです。

私自身、親から「練習しろ」と毎日のように言われ、いかにしてサボろうかといつも考えていました。

言ってみれば困った生徒でしたが、ある時「そんなに嫌なら止めてしまいなさい!」と、母親から最後通牒を突き付けられました。

小学5年生の時のことです。それからです。子どもながらにこれはまずいと思い、親に言われなくともピアノに向かうようになりました。

島根県の田舎に、そのころ家にピアノが、ましてやグランドピアノのある家などほとんどなく、人と違ったことをできる喜びのようなものは感じていました。学校でも先生の代わりに校歌をはじめ、音楽の時間にもピアノを担当するのは常に私でした。私にはピアノしかないと思ったのも無理はありません。

それまでのサボりようとは大きな転換でした。玄関にカギをかけられ(当時の田舎でカギはかけない)、大きな声で「そこは違うもう1度!」と怒鳴る母親がチョッといなくなった隙に、塀を乗り越え外に遊びに行っていたのですから、母の最後通牒は実にピンポイントな時期でした。

だから子供が練習したがらないのはよく分かりますが、宥めたりすかしたり褒めたり叱ったり、子どもの様子を見ながら、少しでもいいから毎日練習をするように持っていってほしいです。その経験が必ず後になって生かされ、何事にも諦めない粘り強さが身につくと思います。