昨年の秋ぐらいから調子を崩し、いつもなら暖かい陽光と共に元気になっていた大人のASDの男性です。

この1ヶ月で徐々に回復してきて、今週は以前の元気な暮らしに戻りました。今回何故こんなに長引いたのか、親御さんと共にお話ししましたが、これといった思い当たる節はありません。唯一私が思い当たることは、セッションルームの絨毯を取り除いたことです。絨毯がなくなると共に、狭い空間から動こうとしなくなりました。足元に置いた小さな絨毯の上でしか活動をしなくなり、それが数カ月続いた後、絨毯を元に戻してから少しずつ行動範囲が伸びてきました。最初は10センチ伸び1メートル進み、今ではお部屋中を活動的に動き回っています。

年少さんからここに通っていますが、度々の危機を乗り越え思春期を乗り越え青年期を乗り越えた後は、穏やかな生活が続いていました。セッションルームの雰囲気が変わったために、回復の時機を逸したのかもしれません。

ASDのお子さんが大人になると、うつ的になることがあります。彼も秋口から冬にかけ表情が愁いを帯びてきて、食欲も減退し元気がなくなりますが、春の日差しと共に回復します。元気のない状態がどんな状態なのかを把握しておけば、あまり心配しなくてもいいかもしれません。