子どものセラピーをしていて常につきまとうのが、親御さんとの関係です。そこがうまくくいかなくなると、いくら子どもとハッピーな関係になっていても、セラピーの終了となります。うまくいっていても、諸事情により止めていった子どもたちも多くいます。

そういう時に子どもたちはどんな気持ちになるか、心が痛みます。セラピーをスタートさせる時は、ある程度の覚悟が必要です。親が連れてきたのに、セラピストと関係性ができた後に親の都合で止められては、子どもは立つ瀬がなくなります。ですからこの先生に預けようという覚悟が必要になってきます。

止めた後の子どもたちの行方を偶々耳にすると、更に心が痛みます。みんなに幸せになって貰いたい。良い親子関係を築いてほしい。少しの改善で、とても良くなる親子関係。捻じれてしまっては戻すのが難しくなります。特に思春期になると困難が増すのが分かっているので、小学生の間に何とかしたいと思うのです。

思春期になって慌てて「思春期外来」に連れて行く人は多く、今や思春期外来はどこもいっぱいです。でも連れて行けばさっとよくなるというものでないのが、厄介なところです。今まで生きてきた分かかると思って、腰を据えゆっくりじっくり子どもと向き合っていく必要があります。精神科医の話は指標にはなりますが、本当に直すのは母親しかいません。

私の所でも、親御さんが私の話をよく聞き心に留めると、子どもたちはとても良くなっていきます。失敗のない人生なんて有り得ないのですから、失敗を失敗と認め、その失敗をどう乗り越えていくかです。