混乱の世界から現実の世界へ生還した一人の少女。

ピアノの音がトラウマで、来た時は私がピアノを弾くと飛ぶようにやって来て、手をつかんで弾くのを阻止していた少女。

私に出会って9年目です。長い時間をかけ、あれやこれや方法を熟考し、ピアノの音を聴けるようにした後に、ピアノレッスンを開始しました。

ピアノを開始した後も弾けなくなることは度々でしたが、ここにきてコンスタントに上達をし始めました。

しかもママとお話ししている間に、耳コピした好きな曲をずっと弾いています。これって凄い!

この日のレッスン後に、「この間はどうしてあんなになったんだろう?」と、自分に問いかけていました。

前回、久し振りでピアノレッスンができなかったことを指して、自分自身に問いかけていました。

レッスンはとても良く練習してありいいレッスンができましたが、前回も練習してあったのに、ピアノに座った途端、弾けなくなったのです。

私がその理由を二つ上げると、彼女は納得をしていました。前回のレッスンから暫く間が空いたにもかかわらず、自分を振り返ることができた中学2年生。

子どもを育てるにあたっては長い長い道のりですが、大人になって振り返れば、貴重な時間を親子で濃密に過したと言えます。

ここまで我慢に我慢を重ね・・・もしかしたら我慢などしていなかった親御さんかも知れませんが、よくぞ耐えてくださいました。

心理療法というものはとても時間がかかると、精神科医のお話です。ここに音楽・音楽療法をうまく融合させることにより、確実に時間が短縮されるのを経験して来ています。

私と出会った子どもたちは、私がいなくなった後も私と出会った事を思い出とし、それぞれの道に進んでくれることを願ってやみません。