クラシック演奏者から、楽しく演奏しましたという言葉を聞いたことがありません。

それは何ゆえか?分かる気がします。

リハーサルを見ていても彼らは真剣だし、厳しさも感じます。

それは自分自身と向き合っているし、時には作曲家と対峙しているからです。

私自身、桐朋学園で精進してきた時に、楽しく演奏した経験は皆無です。

弾き終わった瞬間は、どこが上手くいかなかったかその要因は何かと考え、次の演奏に繋げます。

そして新たな曲のスタートでもあります。

スポーツ選手が取材に応じ、楽しく走ることができました。或いは泳ぎました・演じましたと話していますが、あれは本音であろうかと時々思います。彼らの日頃の練習から、クラシックの音楽家と同様に厳しさを感じます。勿論、真剣でもあります。

あの「楽しかったです」は、単なるマスコミに対する一つの意味のないフレーズであろうかと考えるのですが。