女の子の場合、母親との関係で神経を擦り減らし、心的病になるケースが多くありますが、自閉症の場合はいくら分離をしていても、何かの拍子で彼らが母親そのものとなってくるのを度々経験しています。母親の如く兄弟の面倒を見たり、手帳に予定を書き込んで過ごしたりしますが、もっと心的なことで母親の気持ちそのものになってくる子もいます。

セラピストをよく思っていない母親の場合、それが子どもに反映し突然とても拒絶的になったりします。そのようにして、時としてとても上手く行っているセラピストとの関係性が崩れることがあります。

健常児の場合は、母親の負の感情をもっとストレートに表してきますが、心の複雑な自閉症児の場合は、不調の要因を見つけるのが難しく、取り敢えず疲れていることにして2,3回様子を見ることにしています。

健常児もASDの子どもたちも、母親とのかかわりが上手く行っているかいないかで、彼らの心的発達に差が出てくることだけは確かです。