小学3年生のピアノ生徒。どの生徒も音を聴けばその時の精神状態が分かりますが、この生徒も然り。
彼は小さい曲を自分のものにし、歌い上げる心を持っています。
その演奏はとても拙いのですが、横で聴いている私にもその美しい心根が伝わってきます。
親御さんも同じことを感じていました。
彼の練習するピアノの音を聴いて癒されると・・・
小学1年生からレッスンをしている生徒ですが、2年生の間はダメでした。
1年間順調に行っていたレッスンが、2年生になって崩れたのです。
毎回とても疲れてやって来て、いつもの元気がなく、20分ぐらい何やらごねてから、やっとピアノに行くというのを繰り返した時期でした。後でわかったことですが、2年生の學校のクラスが原因だったようです。彼は学校が大好きで、友達もたくさんいる生徒ですが、2年生時はクラスが荒れていて、心を痛めていたのかもしれません。
3年生になって元の彼に戻りました。しかも夏休みは家族で何度も旅に行き、それはそれは楽しく過ごした様子で、その心がピアの音にに表れていました。
ピアノを始めてすぐやめていく子供は、ピアノを弾く環境がご家庭に整っていないからです。すべての習い事は、まず自分の周りを、家庭内をきちんと固めてからです。