ピアニスト清塚信也・・・何というか、凄い才能の持ち主であります。最初に演奏を聴いたのは、テレビでクラシック・ポピュラー・ジャズそれぞれのジャンルのピアノ共演でした。

しかし清塚信也氏のピアノは抜きんでていました。それは他のジャンルのピアニストは自分の専門のジャンルしか弾かなかったのに対し、彼はジャズもこなすし勿論ポピュラーも、特にジャズの演奏は音色が専門のピアニストより優れていた分、私の耳には上手に聴こえました。

彼はガーシュインのように物凄いテククニックの物から、ショパンの美しく人の心に多くの思いを残してくれる演奏もでき、本当にジャンルを問わずに弾けるピアニストです。しかも練習はしないとは!

幼少期に12時間も毎日弾き、というか母親に弾かされて育ったため、今は心から自分の演奏を楽しんで好きな演奏をしていると、実に楽しそうにピアノを弾いています。

クラシックの大物ピアニストの中には、苦渋に満ちた表情で演奏する人もいますが、清塚氏のように楽しそうに演奏するピアニストは誰からも愛され、ピアノの素晴らしさを世に広めてくれる演奏者として、とても貴重な存在です。

しかも全くのミスタッチなく、しかも練習無しとは、こんな人は滅多にいません。彼の演奏を聴くと、練習をしているのに自分のピアノの下手さに止めてしまいたくなりますが、比較にならない人と比較してはならぬと思い直すのです。