新年度がスタートして、慣れない仕事や人間関係の中に身を置かれた生徒も、長いお休みの後シッカリ新しい環境に根付き、普段通りの姿でレッスンに来るようになりました。
小学校の頃より着々と自立の準備をし、高校を卒業する頃には、安心して社会に出せるようにしていった親御さんの姿が垣間見えます。
長く様々なご家庭の子どもたちを見ていると、高校卒業が一つの節目になり、この時ぐらいから精神的にも手がかからなくなり、母親は漸く自分の好きな道を歩み始めるのが一つのパターンです。
もう一つのパターンは、思春期を上手く乗り越えられず、親との間の激しい葛藤に苦しみ、いつまでたっても自立できないパターンです。
世の中に多くいる引きこもり・心身症・自殺願望などは正しくこちらです。
そのように自立できない大人になる一つのパターンを多く見てきている者として、子どもを見るのが専門の私は、時として親御さんに言いにくいことも指摘していかなければなりません。それを素直に受け止め、家で改善に努めたご家庭に未来が開いて行っています。
こんな例がありました。母親にいくら言っても「我が子が障がいを持っているからこうなるんです」と言って自分には非がないと、我が子を障がい者にしてしまうほど、我が身の保身を図る母親がいました。このお子さんは頭がとても良く、勉強も1番でしたが、母親との関係が上手く結べず、進学校を退学してしまい、心身症を患うに至りました。
昔は喧嘩をしながらでも、傍に自分の親や義理の親がいて忠告をしてくれたものですが、今や孤立した家庭が多い中、子育てはとても大変な時代と言えます。
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