多くの生徒たちを教えてきて、各時代で印象に残る生徒がいます。

レッスンの現場では、親御さんが知らない色んなことが起こり、練習しないでレッスンに来て、それを先生に指摘されさめざめと泣く生徒。これは本当に沢山いました。

でもそんな中で睨み付けて来た生徒もいました。その頃はまだママがレッスンに参加していましたが、そのママはできた人で、我が子の睨んだ顔を見て、クスクス笑っていました。できた人と思うのは、我が子の態度を見てカリカリ怒らなかったからです。睨み付けた子なりに、先生に何か言いたかったのでしょうね。その生徒も今では人の子の親になっています。

泣く生徒はみんな私に見られまいと、顔を背けて泣いていますが、涙はポタポタ落ちる鼻水はすするわで、バレバレです。

今思い出してもおかしくて笑ってしまいますが、みんな大きくなって美しい女性になっています。

小さい頃から教えた生徒は、ほとんどの子を印象深く覚えていますが、大学で教えた生徒は、次から次に変わっていき、あまり心に残っていません。大学で教えた在籍が、5年という短さだったからかも知れません。