私の元から巣立って行った沢山の生徒は、音楽学校に入りピアニストになった人や、ピアノの先生になった人もいますが、趣味として演奏を楽しんできた生徒もいて、その中には歯医者さんやお医者さんになった人もいます。勿論、お母さんになって子育てを一生懸命している人も沢山います。
皆それぞれの道を歩んでいますが、共通して言えることは、それぞれが目標を持って生活し、挫折もあったでしょうが、一つのことを長きに渡ってやってきたという自信を持っています。
今教えている子供たちは、これからどんな人生を歩んで行くのでしょうか。とても楽しみです。
MIHARUちゃんは女の子ですが、かっこいい男の子になるのが夢で、毎回Tシャツとパンツスタイルで、かっこよくレッスンにやって来ます。まだ3年目ですが、昨年の演奏会では難しいソナチネを全楽章演奏しました。

MIHARUちゃん
男の子もいます。HIROMITSU君は、塾に通いながら毎週きちんとレッスンに来ています。学校では、選ばれて合唱の伴奏で活躍しています。自分の意見をちゃんと持っている子で、納得のいかないことは先生の言うことでも「それはないよ」と、はっきり言ってきます。

HIROMITSUくん
HIROKOさんは、中学受験を乗り越え、幼稚園からずっと続いています。小学校では1年生から6年間、ピアノの伴奏者として音楽界・学芸会・卒業式等で活躍し、中学2年生になった今も持続し、合唱祭の伴奏をして伴奏賞を受賞しました。

HIROKOさん
中年の女性も頑張っています。月2回のレッスンですが、演奏会ではフォーレの小曲を暗譜で演奏し、リズム感・テクニック共に進化し続けています。
ピアノの先生として生徒から沢山のことを学んでいる毎日ですが、一方で昔の子供達に比べ、教えるのが難しくなっているのも事実です。
まず塾通いというのがあり、そこをどのように乗り切るかです。
次に精神的な問題も増えていて、時には落ち込んで来る子供達もいます。そういった状態の子供にかける一言は、ピアノの先生の領域を超えるもので、セラピストとして、人との関わりを学んでいることが大いに役立っています。学校の先生も同じだと思いますが、これからの時代は、人に何かを教える立場にあるものは、精神医学や心理学を学んで、心のあり方を見ていく必要があると思います。